統合開発環境
ソフトウェアを開発するために必要な「便利ツール」がセットになったもの
なに?
統合開発環境(Integrated Development Environment, IDE)とは、ソフトウェアを開発するときに「あると便利なツール」が全部入りになっているソフトウェア、およびその環境を指します。
※統合(Integrate)であり、総合ではないよ!
一般に、「統合開発環境」に触れる機会があるのは職業または趣味としてプログラムを書いている人が主なのでピンと来ない人も多いかもしれませんが、「ソフトウェア」を作る工程を考えてみるとその必要性がなんとなく分かるかもしれません。
ソフトウェアは、単にコードを書いて終わり、ではありません。「コーディング(コードを書く)」、「コンパイル(書いたコードを機械が読めるように翻訳する)」、「ビルド(コンパイルを含め、書いたプログラムがみんなのコンピュータ等で動くように製品化する)」などの手順を踏む必要があります。これらすべての工程を手動で行おうとなると、時間も掛かりますし大変です。
たとえば作ったゲームのデバッグやテスト(検証)としてゲームロジックの微調整のために数分に一度はビルドして動きを確かめたい、というような頻繁に作業が発生する場面でもこれら全ての工程を手動でやることも出来なくはないですが、単調作業ゆえにあまり気の進む作業ではないでしょう。
統合開発環境はこれら一連の工程を自動化してくれるため、開発者は検証のための時間に注力することができます。 なので、ソフトウェアをつくる人にとって「統合開発環境」は無くてはならない環境と言えるでしょう。